- 期間工の契約期間ってどうなっているのかな。
- 期間工の契約期間って3ヶ月単位なのかな。
- 期間工の契約期間って何年までなの。
不安になりますよね。
その不安な気持ち、とてもよく分かります。
でも、大丈夫です。
私はこれまで人事として期間工の採用を約6年間行ってきました。
今回は、期間工の契約期間について徹底解説させていただきます。
期間工の契約期間は原則として2年11ヶ月まで。
期間工の契約期間は原則として最長で2年と11ヶ月となっています。
理由としては労働基準法で期間工のような非正規雇用の従業員を雇用すると、3年を超えた場合は解雇することが難しくなるからです。
法律的な話をすると解雇の濫用法理に反するといいます。
要は、3年を超えて契約をしてしまうと、これまで3年間にもわたって雇ってきたのになんでいまさら解雇するんだと労働基準監督署に目を付けられることになります。
会社としてはこれが非常に嫌なので、解雇扱いにならないように2年11ヶ月で契約期間を最初から終了すると本人に告げています。
入社するときに本人も「ああ、2年11ヶ月で辞めるからまた考えないとだめだな」と意識してもらえるためトラブルも避けられるということですね。
契約期間について詳しく面接の場で聞くのは絶対やめておこう
契約期間について詳しく面接の場で聞くことは、面接の場では避けるようにしておきましょう。
理由としては労働基準法に詳しいと思われたら面接に落とされる可能性が高くなるためです。
面接の場では契約期間について質問する場合は「契約期間って最低何か月くらいなんですか」程度に留めておきましょう。
期間工の契約更新の単位は基本的に6ヶ月単位
期間工の契約更新の単位は基本的に6ヶ月単位になります。
但し最初の入社時は試用期間3ヶ月の後に3ヶ月という形を採用しています。
3ヶ月で仕事への適性を見極める意味で入社直後は3ヶ月になることが多いです。
生産状況などによっては6ヶ月単位の契約更新が3ヶ月になってしまうこともありますが、原則として契約更新期間は6ヶ月単位となります。
よほど新車の売れ行きが悪いなどの状況にならない限り6ヶ月単位での契約更新となる可能性が高いです。
期間工の強みは契約期間内は絶対に解雇できないこと
期間工として就労している強みとしては契約期間内は暴力行為などの違法行為を起こさない限りは解雇されないという点です。
有期労働契約は強力な労働契約なので、途中で会社側が契約期間内に破棄することはできません。
派遣社員の場合は途中で解雇をされてしまうリスクなどもあり得ますが、期間工として会社と直接契約の関係にある場合には、期間内に解雇されることはまずあり得ません。
目的に合わせて期間工をするようにしよう
期間工を就職先に選ぶ場合には、短い期間でお金がたくさん欲しいという人が多いと思います。
期間工には満了金制度が存在しているため、期間工を長く続けるほど満了金が高くなります。
短い期間で辞めてしまうと満了金といったボーナスのようなお金がたくさんもらえないので、長く勤務したほうがお得といえます。
但し、2年11か月が経過するまでの間に満了のタイミングで辞めるのは悪いことではありません。
例えばリゾート地で半年アルバイトをしようと考えている場合などは、期間工で半年仕事をしたほうがお金を貯められる可能性があります。
期間工は時給が高い上に、家賃や光熱費なども会社が負担してくれるためお金を貯めたい場合には適した仕事であるといえます。
2年11ヶ月を待たずに途中で退職しても良い
2年11ヶ月を待たずに途中で退職しても特に問題はありません。
但し、面接時には2年11ヶ月勤務するつもりであると答えた方が合格しやすい傾向にあります。
理由としては期間工の正社員登用試験などが最近では盛んになって起きており、人手不足もあるため、期間工の中から正社員になれそうな人を探しているためです。
正社員登用試験を受けてもらうためには最低限最初の契約期間を満了しないといけないですし、人手不足で戦力として見込んで採用しているのに最初から半年や3ヶ月で辞める予定だと採用されない可能性が高くなってしまいます。
面接時にはとりあえず2年11ヶ月の期間満了を目指していますと答えるようにしておきましょう。
間違っても最初から3ヶ月や半年くらいで退職する予定だとは伝えないほうが良いといえます。
期間工はうまく働けば短期間で大きく稼げる仕事
期間工は契約期間と満了金を確認してうまく働けば大きな金額を稼げる仕事です。
契約期間と満了金をしっかりと確認して、短い期間だけ働きたい場合は自分自身にとって一番お得で楽なタイミングで退職するなど計画的に活用しましょう。
半年単位での契約が基本になりますが生産が減っている時期などは3ヶ月契約になるケースもあります。
契約期間を確認して、しっかり稼ぐようにしてくださいね。
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