- 40代でも期間工になれるのかな。
- 40代でも期間工として活躍できるのかな。
- もう年齢も年齢だし、正社員になるのは難しいのかな。
不安になりますよね。
その不安な気持ち、とてもよく理解できます。でも、大丈夫です。
私は人事として期間工の採用に約6年間従事してきました。
今回は、40代でも期間工になれる具体的な方法について伝授いたします。
期間工といっても種類がある
期間工と一口にいっても、車本体を組み立てて販売する完成車メーカーと車の部品を製造する部品メーカーに分かれます。
ほとんどの方が期間工というとトヨタ自動車や日産自動車のような会社を連想しますが、実は会社として多いのは圧倒的に部品メーカーです。
部品メーカーというと下請けで待遇は良くない、と思われるかも知れませんが仕事が楽で給料が良く、高齢で採用される可能性があるのは部品メーカーです。
アイシンAW、ジャトコ、エクセディといった駆動系部品メー
カーは大手企業で完成車メーカーに引けを取らない好待遇の会社です。
期間工の採用基準は部品メーカーが圧倒的に甘い。高齢者ほど部品メーカーを狙おう!
期間工でメジャーな会社であるトヨタ自動車や本田技研工業といった会社はそもそも有名なので期間工を集める能力が高いです。
反対に部品メーカーはほとんど無名に近い会社ばかりなので、採用されやすい傾向にあります。
仕事内容も大きく異なり、完成車メーカーと部品メーカーを比較すると、製品重量がまるで違うということが挙げられます。
車は一トンを超える超巨大な鉄の塊ですよね。
車の完成車メーカーは基本的に腕力が必要なので20代の若者を欲しがりますが、部品メーカーは製品そのものが軽いため女性や高齢者でも耐えられるという判断を人事はします。
大手自動車完成品メーカーは正社員登用の年齢制限が厳しい。
トヨタ自動車や日産自動車、本田技研工業、ダイハツ工業といった大手自動車完成品メーカーはそもそも正社員になるハードルが高く40代ではほとんど正社員登用には期待できない可能性が高いです。
本田技研工業にいたっては28歳までが正社員登用試験を受ける資格年齢上限とされています。
理由としてはそもそも大手企業で、特に自動車の完成車メーカーのような歴史のある会社は新卒以外で正社員を補充することがあまりないためですね。
また中途採用者で事務職を採用する場合も厳しく経営陣から「正社員を中途採用をするなら29歳まで」と言われている可能性があります。
事務職の正社員採用の年齢を29歳までと厳しく制限しているのに、期間工だけ年齢制限を緩めると会社全体の年齢バランスが壊れてしまいます。
また、トヨタを筆頭に大企業は年齢による加給制度を維持している会社が多いため、あとからいきなり入社してきた30代に高い給料を払うことは嫌います。
仮に自分自身が30歳で勤続8年目だったとして、あとから入ってきた社員が勤続0年で同じ給料をもらっていたらどんな気分になるでしょうか。
そういった事情から完成車メーカーで正社員登用を受けるのは避けた方が無難といえますね。
まず、正社員登用試験を受けることができない可能性が高くなります。
部品メーカーは正社員登用試験の年齢上限も緩い傾向にある。
完成車メーカーで多くの企業が正社員登用の年齢制限を28歳から29歳までと厳しく年齢制限を敷いているのに対して部品メーカーでは40代でも正社員登用されている会社があります。
アイシンAWなどは有名な企業ですが、40代といったミドル層でも正社員登用されている可能性があります。
完成車メーカーとは部品メーカーでは全く内情が異なり、常に人手不足な状態であることが原因です。
完成車メーカーは残業が全くないというような会社がある一方で部品メーカーでは残業をするのが当たり前といった雰囲気があります。
人の定着が悪いので正社員で囲ってしまおうと考える会社が多いのですね。
期間工の高いお給料を支えているのは残業代!
期間工のお給料は非常に高いことで有名ですが、期間工の高いお給料の秘密は残業代にあります。
普通の会社では残業をしても1.25倍の割増ですが、自動車関連の企業はほとんどが大企業で資本力が大きいため、残業代の割増率は1.3倍以上の割増率を設定しています。
残業をしまくってもらって稼いでもらうのが常のためですね。
40代の期間工に求められるのは、健康であること
40代の期間工について最も大きな懸念点は体力です。
自動車関係の製造現場は夏は酷暑、冬は底冷えのする寒い中での作業となります。
体力があることはもちろんのこと、健康面でも問題がないのが大前提となります。
特に血圧が高すぎると酷暑の中で作業すると熱中症になる可能性が高いため健康診断で落とされやすいです。
また、腰に持病を抱えていると部品運搬などの際に難があると思われて採用されにくくなってしまいますね。
40代は面接の場でも十二分に健康であることをアピールして選考突破をするだけではなく健康診断で落とされないように普段から健康に気を使う必要があります。
40代でもあきらめることはありません。
40代の期間工が若者よりも採用で有利な点として、若者よりも忍耐力があるという点が有利な点です。
若者は会社に見切りをつけるのがはやく、3日で辞めてしまう子もいますが、40代の方の方が定着率が高いので採用している企業もたくさんあります。
年齢による特性を活かして、良いところアピールできるようにしてみてください。
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